DeepSeek-R1-Distill-Qwen-14B/32Bをベースに日本語追加学習を行ったLLMを使う

モチベーション

しばらく、PINNsやそれに関連したOpenFOAMを勉強していたが、昨日LLM界隈で大きなニュースがあった。LLM界隈だけでなく株価にも影響するインパクトがあったDeep Seek-R1を使ってみることにした。そのままでは自分の環境では使えないので、量子化によりコンパクトされたLLMを使った。

今回、量子化モデルをOllamaとOpen WebUIを使ってブラウザから使うようにしたので、その内容をまとめる。

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OpenFOAM環境を改善

はじめに

先日の投稿で述べたとおり、2次元の円柱周りの流れのチュートリアルを実施している。このチュートリアルを実施していて、自分の環境では、pyFoamPlotWatcher.py、gnuplotが使えなかった。この投稿では、それらの改善策についてまとめた。

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OpenFOAMによるカルマン渦

モチベーション

昨年末からPINNsを勉強し、2次元の流体に関してPINNs手法でモデルを学習し、そのモデルを使って予測させて来た。なかなか参考にした論文の結果を示さず苦労もした。こちらの投稿の「まとめ」でも書いた通りPINNs手法でカルマン渦の予測をしてみようと考えていた。

調べていく内に、この論文で「データを持たないPINNsは渦の放出を予測できない」との記述を知った。そうであるならば、先ずはOpenFOAMでカルマン渦のシミュレーションを行なってみようと考えた。

この投稿は、OpenFOAMでカルマン渦をシミュレーションした内容をまとめたものである。

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支配方程式の違い 〜 Unsteady-state Laminar Flow

はじめに

前回の投稿で、遷移状態のLaminar Flow(層流)について、ST型(Stress Tensor form)型の支配方程式を使って、PINNsによる学習と推論結果をまとめた。結果は、参考にしている論文の結果と違ったものになった。

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新・Unsteady-state Laminar Flow

はじめに

前回の投稿では、論文の内容を参考に遷移状態のLaminar Flowについて、VP型の支配方程式を使ってPINNsで再現するも、参考論文の値と大きく異なった結果となったことを述べた。今回ST型の支配方程式でも実施したので、その結果をこの投稿でまとめる。

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PINNs 〜 Steady-state Laminar Flow

はじめに

昨年末から定常状態の層流について、PINNsでシミュレーションしようとしていた。Cauchy stress tensor型のNS(Navier Stokes)方程式の導出が分からず、つまずいていた。一旦、Velocity-pressure型のNS方程式をベースとした支配方程式で、PINNsをコーディングした。それらしい結果が得られたので、この投稿でまとめる。

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cavity(OpenFOAMのチュートリアル)を試す

はじめに

昨日、OpenFOAMとParaViewをインストールして、ポアズイユ流れ(Hagen-poiseuille flow)をシミュレーション・可視化を試してみた。今回は書籍に従って、OpenFOAM組込みのチュートリアルの中からcavityを実行してみた。

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OpenFOAMとParaViewを試す

モチベーション

昨年末からPINNsに取り組んで2つの課題に挑戦した。今後は流体力学分野の問題を選定して取り組もうと考えている。実は円柱周りの非圧縮流をテーマに取り組んでいるのだが、モデルのアウトプットを微分方程式に関連付ける部分(PINNsの肝の部分)が分からず1週間停滞中。

流体力学分野に取り組むのならOpenFOAMを少し勉強しようと考え、OpenFOAM、ParaViewをインストールし、例題を試した。

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