はじめに
2年前の2019年2月にヤフオクで、購入したHP Z620 Workstation。購入後、 Ubuntu 18.04をインストールして、Docker, Singularity,コミュニティ版のPGIコンパイラーをインストールして、遊んで来た。
今回、リリース後1年経つUbuntu 20.04をクリーン・インストール(まっさらな状態からのインストール)することにした。 自分自身の備忘のため、ここに記事としてまとめる。
インストール手順
- Ubuntu 20.04 LTS 日本語Remixのisoファイルをダウンロードし、ライブUSBを作成する。「ubuntu 20.04 日本語Rimix ライブUSB」とかでネット検索するば、記事が出てくる。自分は、こちらのページを参考にさせてもらった。
- ライブUSBを全面パネルのUSBの口(最上位)に挿し込み、電源投入。「F9」を押下し、ブートメニューの選択を開き、USBメモリから起動する。
- Ubuntuが立ち上がったら、「試す/インストール」の「インストール」を選び、インストールを開始する。
- 自分は、HHKBの英語配列を使っているので、「キーボードレイアウト」で「English(US)」を選ぶ。
- 一つ重要なことは、「アップデートと他のソフトウェア」画面で、「グラフィックスとWi-Fiハードウェアと追加のメディアフォーマットのサードパーティ製ソフトウェアをインストールする」に必ずチェックする。これを忘れると、nvidia-driverがインストール出来ない!
- 「インストールの種類」の画面では、「ディスクを削除してUbuntuをインストール」を選んだ。
インストール直後に実施すること
ホームディレクトリの日本語表示を英語表示に変更する
$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
Mozc関連の設定
英語配列キーボードの場合、「半角/全角」キーはなく、「Control+Space」で相当機能を実現している。この場合、以下ような設定が必要。
- 「設定」の「地域と言語」の「入力ソース」で、「日本語(Mozc)」を「英語(US)」より上位に移動し、「日本語(Mozc)」の優先順を上げる。
- 「Mozcの設定」を検索し、「Mozcのプロパティ」を開き、更に「キー設定の選択」の「編集」をクリックして、「Mozc設定」の画面を開く。ここで、次の4つのモードで、「Ctrl Space」キーに対するコマンドを「Hankaku/Zenkaku」のそれと同じように設定する。 「変換前入入力中」、「変換中」、「直接入力」、「入力文字なし」の4つのモード。 「直接入力」と「入力文字なし」では、「Ctrl Space」がなかったので、「編集」のメニューから「エントリーの追加」を選んで、エントリーを追加した。
Chromeをインストール
UbuntuのディフォルトのブラウザFirefoxで、「chrome」を検索し、ダウンロードメニューで、64ビット.debを選び、「同意してインストールする」でダウンロードする。
ダウンロードファイルをダブルクリックすると、インストールされる。
emacsをインストール
自分はviの方が使い慣れてはいるけど、日本語文章を入力する際は、モード切替がないemacsの方が、入力し易いと思っているので、emacsをインストール。
$ sudo apt install emacs-nox
後は、好みの設定を~/.emacs.dディレクトリ配下のinit.elで設定する。その中で、バックアップファイルを指定のディレクトリ(~/.ehist)に作るように指定しているので、そのディレクトリも作成。
NFSをインストール、設定
以前こちらにポストしたように、自分の環境では、raspberry PiのディスクをNFSマウントして複数のマシンから共通的に使っている。そのため、次の通りNFSモジュールをインストール。
$ sudo apt install nfs-common
更に次の通り、/etc/fstabにnfsマウントの行を追記する。
192.168.xxx.yyy:/export/nfs /mnt/nfs nfs
NVIDIAドライバーのインストール(更新)
インストールした時点で、次の通りNVIDIAドライバーがインストールされている!
$ nvidia-smi
Fri Apr 2 23:07:36 2021
+-----------------------------------------------------------------------------+
| NVIDIA-SMI 450.102.04 Driver Version: 450.102.04 CUDA Version: 11.0 |
|-------------------------------+----------------------+----------------------+
| GPU Name Persistence-M| Bus-Id Disp.A | Volatile Uncorr. ECC |
| Fan Temp Perf Pwr:Usage/Cap| Memory-Usage | GPU-Util Compute M. |
| | | MIG M. |
|===============================+======================+======================|
| 0 GeForce GTX TITAN Off | 00000000:04:00.0 Off | N/A |
| 30% 31C P8 13W / 250W | 12MiB / 6083MiB | 0% Default |
| | | N/A |
+-------------------------------+----------------------+----------------------+
| 1 Quadro K2000 Off | 00000000:05:00.0 On | N/A |
| 30% 30C P8 N/A / N/A | 242MiB / 1996MiB | 0% Default |
| | | N/A |
+-------------------------------+----------------------+----------------------+
+-----------------------------------------------------------------------------+
| Processes: |
| GPU GI CI PID Type Process name GPU Memory |
| ID ID Usage |
|=============================================================================|
| 0 N/A N/A 1206 G /usr/lib/xorg/Xorg 4MiB |
| 0 N/A N/A 1739 G /usr/lib/xorg/Xorg 4MiB |
| 1 N/A N/A 1206 G /usr/lib/xorg/Xorg 19MiB |
| 1 N/A N/A 1739 G /usr/lib/xorg/Xorg 70MiB |
| 1 N/A N/A 1865 G /usr/bin/gnome-shell 101MiB |
| 1 N/A N/A 3790 G ...AAAAAAAAA= --shared-files 40MiB |
+-----------------------------------------------------------------------------+
「NVIDIA X Server Settings」も正常に動いている。自分は、これを「お気に入り」に登録している。
自分がUbuntu 20.04をインストールした時点では、上記の通り、ドライバーのバージョンは450.102.04。